医療観察制度は、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に対し、継続的かつ適切な医療並びにその確保のために必要な観察及び指導を行うことにより、病状の改善及び同様の行為の再発防止を図り、その社会復帰を促進することを目的としています。同制度は、令和4年7月に施行後17年を迎えましたが、その間に制度運用が着実に発展・充実し、多くの対象者がこの制度の下で医療や援助を受け、社会復帰を果たしています。そのような時期に制度の運用状況を振り返り、さらなる発展に向けて現状と課題を考えることに大きな意義があることから、刑事司法福祉フォーラム・オアシスでは、刑事司法、保護、医療、地域支援等の関係者にお集まりいただき、それぞれの視点から報告と議論をいただく機会を設けました。様々な分野の関係者が一同に会し報告と議論を行う機会は大変貴重であり、運用の実情を踏まえた充実した意見交換が行われました。その議事録や配布資料の提供をいただき、「刑事政策HOT TOPIC > シンポジウム・講演会・イベントなどの開催状況」のページに掲載しましたので、是非ご参照、ご活用下さい。議事録等が読めるのはこのサイトだけです。医療観察制度における多機関連携は、再犯防止全般における多機関連携にも大変参考になると思われます。
月: 2023年5月
「『罪と罰』(令和5年6月号)発行のお知らせ」を追加しました。
「お知らせ」 > 「会報誌『罪と罰』に関するお知らせ」 のページに、来月発行予定の「罪と罰」の主な掲載内容をご紹介するお知らせを掲載しました。
本号の《論説》コーナーの特集テーマは、「医療観察制度の現在」です。平成15年に医療観察法が制定されて20年が経過したことから、特集として取り上げ、様々な専門的観点から現状と課題等を論じていだくこととしています。その他、興味深いご論稿を多数掲載する予定です。どうぞ、お楽しみに。